代表挨拶 – 阿萬蓮大

取締役社長 挨拶

私は 出産予定日より三カ月早く生まれる、いわゆる極低出生体重児 と言われる状態で生まれてきました。 体重は わずか1000gと少し、 身長は28cmほどで父の手に収まるほどです。 お医者様には生まれてくること自体が低い確率であり、 もし生まれることができたとしても何かしらの障がいを持っていたり、手足の欠損、 臓器部分が破損損壊している可能性が高いと言われて生まれました。 奇跡とも言われる確率で生まれた私は 両親にこのように言われて育ってきました。


「お前は神様から理由があって生かされた、何か生まれてきた使命が必ずあると。」


私はこの言葉を聞きながら育ち、自分が生かされた使命あるいは自分が存在している価値とは一体何であるのか探し、苦悩しながら生きてきました。


その中で私はある運命的な出会いをします。


おもやいファームを運営されている乙村様という方です。おもやいファームでは、障がいを持った方が施設に通いながら、健常者と同じく、当たり前に働き、適正な賃金をもらうという日々の生活を送っています。障がいだからという理由で、一個数円のネジを巻く作業や、シールを貼るといった小さな雑用で、少ない賃金をもらっているわけではありません。ルールがあり、時間制度があり、マニュアルがある。これがおもやいファームでの当たり前です。


乙村様は、「障がいを持っているといっても、健常者と本当の意味で差はない。低賃金で働かせることで障がいを持つ方を上辺だけでも働いてもらっているように見せている。これはおかしいことだ。私はその解決の一つとして、このおもやいファームを運営している。 将来は障がいを持った方だけではなく、家族も安心して暮らせる場所を作りたい。」


そう話してくださいました。


障がいを持った方だけではなく、その家族も安心して暮らす環境を作る。障がいを持つことは一つの個性であり、区別ではないと思います。私も同じ状況になる可能性が大いにあった。


自分ももしかしたらと考えた時に、低賃金で、雑用をさせるような社会は果たして正しいと言えるのでしょうか。そのような現状の抱える社会に対し、胸を張って生きることは私には到底できませんでした。


さらにその後、私はもう一人の方と出会い。中間市で事業をやるきっかけになります。


その方は、中間市長である福田健次様です。


福田様は私を真っ直ぐ見て、目をじっと見ながらこう話されました。

「中間市は御年配の方が多く、若者が少ない。観光地だってそんなにあるわけじゃない。

でも君たちと‘今’の中間と‘未来’の中間を共に作ろう」と。


福田様の目には一点の曇りもありませんでした。

だから私たちは全てを中間市で始める決意をしました。


私たちの使命は、「地球という大きな枠組みの中で、人と人が互いに助け合い、協力し合い、愛し合うハッピーな場所を0から作る。」


ここ中間市から障がいを持つ方だけでなく、ご高齢の方、そして未来へ羽ばたく大学生を中心に、我々は事業を行います。


そのためには、関わってくださる全ての皆様、そして私たちのことを応援し協力してくださる皆様のたくさんの方々の協力が不可欠です。 一人ではできなくとも、一人一人が合わさればできないことはありません。


‘今‘を生きる全ての私たちと、’未来‘を生きる全ての子ども達のために。


株式会社Re-set

取締役社長 阿萬蓮大